避難訓練→防災エンスショー
12月16日(月)の5校時、火災発生の恐れがあるほど大きな地震が発生したという想定で避難訓練を行いました。「訓練地震発生!」との校内放送で生徒は姿勢を低くし、机の下にもぐって 揺れが収まるのを待ち、避難開始のアナウンスで体育館へ避難しました。「お・は・し・も」をしっかりと守って整然と移動し、さすが大震災を経験した地域で暮らす中学生だと感心しました。いつもとちょっと違うのは、訓練の後に防災講話「防災エンスショー」がくっついていたことです。
ご存知の方も多いと思いますが、講師の先生は、アナウンサー、サイエンスインストラクター、防災士、防災キャスター等様々な肩書きを持ち、各種「サイエンスショー」でテレビやイベントに引っ張りだこの阿部清人先生です。今年だけでも仙台市内小中学校10校以上で講演を行ったそうで、つい最近、東六小にも行ったばかりとのことです。
講演は能登半島地震から始まり、宮城県沖地震やテレビ特番のエピソードを交えながら地球温暖化と水害の関係に及び、早速最初の実験に入りました。ペットボトルで高気圧と低気圧を再現するという実験です。話はどんどん進んで、日本に地震が多いメカニズムと、地震国日本における訓練の大切さを説き(五城中生はつい30分ほど前にやったばっかり)、阪神淡路大震災、東日本大震災の体験談を話し、長周期震動と短周期振動の実験に入りました。LED電球の仕組みや液状化現象についても実験で分かりやすく説明してもらいました。「大規模な停電が発生したらどうする?」と尋ねながら生徒をステージに呼んで、手回し発電機で「光る力」「動く力」「熱の力」を生み出す実験も行いました。
本当にあっという間の60分間で、最後は火災時の煙の怖さを確認した後、段ボール箱に開けた穴から煙を飛ばし、「備えの緩みピラミッド」を崩して講演を締めくくりました。会場にいた生徒からはもちろん大きな拍手です。いや~、大変勉強になりました。